デバイス マネージャでは、スイッチの基本的な設定や監視を行うことができます。この概要のページでは、デバイス マネージャの機能について説明します。
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はじめに
デバイス マネージャには、スイッチの設定および動作のリアルタイム ビューが表示されます。設定作業を簡素化する機能が用意されており、たとえば Express 設定を使用するとスイッチとそのポートの設定を簡単に行うことができます。また、監視作業を簡素化し、ネットワーク トラブルの特定・解決をスムーズに行えるよう、[Front Panel] ビューやグラフ、動画によるインジケータなど、グラフィカルで色分けされた表示を使用しています。
ネットワークについて熟知している必要はありませんが、LAN スイッチに関する基礎知識を習得しておくことが推奨されます。ネットワーク管理のイントロダクションの Web サイトには、インターネットワーキングの概要を示すドキュメントへのリンクがあります。
総合的な設定と監視の機能については、Network Assistant またはスイッチの Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)をご利用ください。
デバイス マネージャは、Microsoft Internet Explorer などのブラウザを使用して、ネットワーク内の任意の場所から表示できます。
注:デバイス マネージャは、スイッチ上で暗号化ソフトウェア イメージを実行し、安全なセッションで使用することをお奨めします。デバイス マネージャを不正アクセスから保護する方法については、「安全なセッションの使用方法」を参照してください。
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[Front Panel] ビューの使用方法
[Front Panel] ビューは、スイッチの前面パネルのグラフィック表示です。デバイス マネージャ セッション中は常に表示されています。[Front Panel] ビューに表示されているスイッチ コンポーネントは、ステータスに応じて色分けされています。このため、障害やエラーがあるかどうかが一目でわかります。各色の意味については、 [Legend] で説明しています。
[Front Panel] ビュー上と物理スイッチ上のシステムレベル LED とポートレベル LED は一致しています。ポート LED の動作を変更するには、[Front Panel] ビューの [View] リストからポート モードを選択するか、[MODE] ボタンをクリックします。
ポインタをポートの上に置くと、そのポートとポートのステータスに関する情報が表示されます。ポートのスピードとデュプレックス モードは、デバイスがポートに接続されているときにだけポップアップ ウィンドウに表示されます。デュアルパーパス ポートの場合、ポートがアクティブであるかどうかにかかわらず、ポップアップ ウィンドウの [Type] フィールドに銅線アップリンク ポートが [10/100/1000BaseTX] と表示されます。[Type] フィールドにはまた、SFP モジュールのタイプが表示されるか、モジュールが設置されていない場合は [Empty] と表示されます。PoE ステータスは、スイッチが PoE スイッチの場合に表示されます。
その他の情報を確認するには、次の項目の上にポインタを置きます。
- RPS LED:設置されている冗長電源システム(RPS)の ID とステータスを示します。
注:この項目が表示されるのは、Cisco RPS 2300(モデル PWR-RPS2300=)が設置されている場合だけです。
- AC OK LED および PS OK LED:設置されている内部電源モジュールの ID とステータスを示します。
注:Catalyst 3560E-12D、Catalyst 3560E-12SD、および Catalyst 3560-X スイッチの場合、これらの LED は [Front Panel] に表示されません。これらの LED は、内部電源モジュールに対応したスイッチで利用できます。
- PS1 LED および PS2 LED:設置されている電源モジュールの ID とステータスを示します。
注:これらの LED が表示されるのは、Catalyst 3560E-12D スイッチおよび Catalyst 3560E-12SD スイッチだけです。
[Uptime] フィールドは、最後に電源を入れてから、または最後に再起動してからスイッチが動作している期間を示します。ステータスは、60 秒ごとに自動的にリフレッシュされます。また、 [Refresh] をクリックしてもリフレッシュします。リフレッシュ カウンタは、次のリフレッシュ サイクルが開始するまでの秒数を示します。




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システムレベル LED の色の意味は、 [Legend] でも説明しています。ポート モードの詳細については、ポートレベルの LED の説明を参照してください。
SYST |
SYSTEM LED は、スイッチ(システム)のステータスを示します。 |
RPS |
RPS LED は、設置されている冗長電源システム(RPS)のステータスを示します。この LED は、RPS コネクタを搭載したスイッチで利用できます。 |
AC OK |
AC OK LED は、設置されている内部電源のステータスを示します。Catalyst 3560E-12D、Catalyst 3560E-12SD、および Catalyst 3560-X スイッチの場合、この LED は [Front Panel] ビューに表示されません。この LED は、内部電源モジュールに対応したスイッチで利用できます。 |
PS OK |
PS OK LED は、設置されている電源から供給される電力のステータスを示します。Catalyst 3560E-12D、Catalyst 3560E-12SD、および Catalyst 3560-X スイッチの場合、この LED は [Front Panel] ビューに表示されません。この LED は、内部電源モジュールに対応したスイッチで利用できます。 |
PS1 および PS2 |
設置されている電源モジュールから供給される電力のステータスを示します。これらの LED を利用できるのは、Catalyst 3560E-12D スイッチおよび Catalyst 3560E-12SD スイッチだけです。 |
XPS |
XPS LED は、XPS-2200 など、接続されている Expandable Power System(XPS)のステータスを示します。この LED を利用できるのは、Catalyst 3560-X スイッチだけです。 |
FAN |
設置されているファン モジュールのステータスを示します。この LED を利用できるのは、Catalyst 3560E-12D スイッチおよび Catalyst 3560E-12SD スイッチだけです。 |
STATUS |
STATUS LED は、ポート LED がステータス モードになっていることを示します。これがデフォルトのモードです。 |
DUPLEX |
DUPLEX LED は、ポート LED がデュプレックス モードになっていることを示します。 |
SPEED |
SPEED LED は、ポート LED がスピード モードになっていることを示します。 |
PoE |
PoE LED は、ポート LED が PoE モードになっていることを示します。この LED は、PoE ポートを搭載したスイッチで利用できます。 |
EN |
EN LED は、Ethernet Management(Fa0)ポートのステータスを示します。この LED は、Catalyst 3560-C スイッチでは利用できません。 |
CONSOLE |
CONSOLE LED は、USB-B コンソール ポートのステータスを示します。この LED を利用できるのは、3560-X スイッチだけです。 |
PD |
Powered Device(PD)LED は、スイッチ アップリンク ポートから、スイッチ ダウンリンク ポートに接続された PoE デバイスへ供給される電力のステータスを示します。この LED を利用できるのは、Catalyst 3560-C スイッチだけです。 |
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デフォルトでは、ポート LED はポートのステータスを示します。ポート LED で、ポートのデュプレックス モード、ポートのスピード、および PoE ステータスを示すには、[View] リストか [Mode] ボタンを使用します。ポート LED の色の意味は、 [Legend] でも説明しています。
LED モード |
説明 |
Status |
このモードでは、ポート LED はポートのステータス、ポートのデュプレックス モード、ポートのスピードおよび PoE ステータスを示します。 |
Duplex |
このモードでは、ポート LED はポートのデュプレックス モード(全二重または半二重)を示します。
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Speed |
このモードでは、ポート LED はポートの動作速度(10、100、1000 Mb/秒、または 10 Gb/秒未満)を示します。 |
PoE |
このモードでは、ポート LED は Power over Ethernet(PoE)ポートのステータスを示します。この LED は、PoE ポートを搭載したスイッチで利用できます。 |
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ダッシュボードの使用方法
ダッシュボードは、スイッチについての情報を提供し、スイッチのステータスおよびその性能を監視するメイン ウィンドウです。ダッシュボードはデフォルト ウィンドウであり、デバイス マネージャを起動すると表示されます。ゲージ、インジケータ、グラフの詳細については、「ダッシュボード」を参照してください。

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ツールバー アイコンの使用方法
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Refresh |
[Refresh] をクリックすると、[Front Panel] ビュー、グラフ、設定と監視のウィンドウに表示されている情報が更新されます。 |
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Print |
[Dashboard] または [Port Statistics] ウィンドウなどのデバイス マネージャ ウィンドウを印刷するには、[Print] をクリックします。
注:メニュー、[Front Panel] ビューは印刷できません。オンライン ヘルプのページを印刷するには、オンライン ヘルプのツールバーにある印刷ボタンをクリックしてください。 |
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Smartports |
[Smartports] をクリックすると、[Smartports] ウィンドウが表示され、シスコが推奨するシステムおよびポートからデバイスへの設定を有効化できます。[Smartports] ウィンドウは、[Configure] > [Smartports] から表示することもできます。詳細については、「Smartports」を参照してください。 |
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Software Upgrade |
スイッチのソフトウェアを更新するには、[Software Upgrade] をクリックします。[Software Upgrade] ウィンドウは、[Maintenance] > [Software Upgrade] から表示することもできます。詳細については、「ソフトウェアのアップグレード」を参照してください。 |
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Legend |
[Legend] をクリックすると、[Front Panel]、[Port Status]、[Port Settings] の各ウィンドウで使用されているアイコンや色の意味についての説明が表示されます。 [Legend]は [Help] から表示させることもできます。 |
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Help |
[Help] をクリックすると、デバイス マネージャの機能の説明とその使用方法が表示されます。ヘルプには [Legend] やサポート資料(スイッチのマニュアルや技術支援)へのリンクも含まれています。 |
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メニューの使用方法
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Dashboard
[Dashboard] は、スイッチとポートの状態を監視するメイン ウィンドウです。
[Front Panel] ビューの LED も、スイッチとそのポートを監視するための情報を提供します。
[Configure] メニューのオプション
[Configure] メニューには、スイッチとそのポートの基本的なネットワーク設定およびスイッチの再起動、リセットを実行するオプションがあります。
[Monitor] メニューのオプション
[Monitor] メニューには、60 秒ごと、または [Refresh] をクリックしたときにステータスと実行時の詳しい統計を表示するオプションがあります。
[Front Panel] ビューの LED も、スイッチとそのポートを監視するための情報を提供します。
[Maintenance] メニューのオプション
[Maintenance] メニューには、Telnet セッションを開始するオプション と、スイッチ ソフトウェアをアップグレードするオプションがあります。
Network Assistant
[Cisco Network Assistant] ウィンドウには、Web サイト Cisco.com へのリンクがあり、ここから、スイッチにこのネットワーク管理アプリケーションをダウンロードできます。
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安全なセッションの使用方法
スイッチでは、スイッチとネットワーク管理ステーション間の HTTP 通信を安全にするために Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルが使用されます。デバイス マネージャを表示しようとするとき、このプロトコルによって次の処理が実行されます。
- スイッチとネットワーク管理ステーション間の Web ベースの接続を認証する。
- スイッチとネットワーク管理ステーションとの間でやり取りされる情報を暗号化および復号化し、インターネットからの不正アクセスから情報を保護する。
SSL はデフォルトで有効化されています。
デバイス マネージャを初めて表示するとき、このスイッチで安全なセッションを使用するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。[Yes] を選択すると、スイッチのセキュリティ証明書を使用して続行するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。[Yes] を選択して証明書を使用すると、デバイス マネージャは安全モードで表示されます。
上記のどちらか一方のメッセージで [No] を選択した場合、デバイス マネージャは安全モードで表示されません。
デバイス マネージャの安全なセッションは、次の方法でも開始できます。
- スイッチの IP アドレスの前に https:// と入力します。SSL 上の HTTP は HTTPS と省略されます。
- デバイス マネージャ ウィンドウの右上にある [Session: Standard | Secured] リンクをクリックします。
デバイス マネージャ セッションが安全かどうかを判断する方法はいくつかあります。
- ブラウザのアドレス欄で URL を確認します。URL が https:// で始まっていたら、そのセッションは SSL でセキュリティ保護されています。URL が http:// で始まっていたら、そのセッションは SSL でセキュリティ保護されていません。
- デバイス マネージャ ウィンドウの右上にある [Session: Standard | Secured] リンクを確認します。
- リンクが [Session: Standard | Secured] と表示されている場合、スイッチは安全なセッションを実行しています。
- リンクが [Session: Standard | Secured] と表示されている場合、スイッチは安全なセッションを実行していません。
- ブラウザ ウィンドウの下部で、ロックされた鍵のマークを探します。ロックされた鍵のマークは、安全なセッションの場合に表示されます。
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